STEP①-製図勉強の選択肢
学科合格後のルート
令和2年の建築士法の改正により、学科合格後に初めて製図を学ぼうとしている方の選択肢は増えました。
簡潔に言うと学科合格後5年間のうちに3度製図試験を受験できるという事です。
このため準備期間が2ヶ月半程度に限られる学科合格年の受験をパスする選択肢が、
独学や通信を利用するうえで有力です。
私が初めて学科を合格した年は令和1年だったため、この制度の恩恵を受ける事ができず、
それが製図合格までに4回も要し、角落ちも経験してしまった一番の要因だと思っています。
ただ、学科合格の年にストレート合格を目指したい方は、間違いなく総合資格学院や日建学院の
製図コースが高額ですが課題数も内容も充実しています。
1年目の受験パスを視野に独学や通信制などを併用し、2年目から製図受験する場合でも、費用は大幅に抑える事ができ、3度のチャンスでの合格の可能性も広がります。
2年目の製図受験からスタートするうえで、資格学校の長期コースの選択もありますが、製図試験においては課題発表後の7月からの勉強法(後半)と、それ以前の勉強法(前半)は全く異なるため、前半は独学での過去問や記述対策に力を注ぎ、後半に発表された課題に対する練習課題をこなす事をお勧めします。前半は独学以外の選択の他に、前半だけ受けれる『ウラ指導』などの通信講座もあり選択肢の1つです。
練習用の課題は高額な学校などに通わなくても、無料で一般公開されているものや、市販のテキストに付属するものなど、安価に手に入れる事も可能です。
多くの課題を解いてみて、できる限り同じ受験生の仲間で交換添削をすることが、極めて重要になります。
・手に入る練習課題を使って仲間を募り、交換添削を実施する。
通学講座の比較
まずは資格学校の費用の比較です。
ここでは学科合格後の7月末から受験日までの通学コースでの金額比較になります。
資格学校 | コース名 | 価格(税込) |
総合資格学院 | 1級建築士設計製図コース | 682,000円 |
日建学院 | 1級建築士設計製図短期コース | 550,000円 |
TAC | 一級建築士 設計製図本科生 | 275,000円 |
全日本建築士会 | 製図徹底合格力養成講座 | 184,000円 |
通信講座・課題添削の比較
ここでは学科合格後の7月末から受験日までの通信コースでの金額比較になります。
他にも課題数や添削の有無に関しても比較していきます。
令和4年は日建学院も通信講座があったはずですが、令和5年は今現在は見当たりません…
※一部令和4年の情報を含みます。追って修正や追加を予定。
資格学校 | コース名 | 価格(税込) | 課題数 | 添削 |
TAC | Web通信講座 | 198,000円 | 9課題 | 4課題 |
全日本建築士会 | 製図徹底合格力養成講座 | 174,000円 | 10課題 | 10課題 |
教育的ウラ指導 | 後半戦通信添削課題 | 金額未定 | 4課題 | 4課題 |
建築士フォーラム | 短期促成コース | 285,000円 | 不明 | 不明 |
製図試験.com | 通信添削③オンライン指導塾コース3 | 327,800円 | 不明 | 不明 |
建築資格研究会 | 1級建築士ネット講座 | 30,000円 | 3課題 | 3課題 |
一級とるぞ!.Net | 添削3,300円~/1課題 | 不明 | – | |
建築士の塾 | 6課題一括申込 | 56,100円 | 6課題 | 6課題 |
プラスデザイン株式会社 | 1級建築士製図試験対策講座 | 55,000円 | 5課題 | 5課題 |
ここに紹介してないものでも、製図を教えている方は多くいます。SNSなど通じて少人数で教えている方もおり、資格学校などと比べ講師による当たり外れの心配なく選択できます。
手に入る課題
通信で講師の添削を利用する場合でも、同じ通信利用者と一緒に交換添削をする事が重要です。
通信も利用しない独学受験生の場合は、少しでも課題を手に入れるように心がけ、同士を募り交換添削を行う事を推奨します。
交換添削についてや、手に入れる事ができる課題などは別の記事で紹介します。
まとめ